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第5回:スモールスタート!成功のコツ

2025年09月03日

「完璧」より「確実」な一歩を。失敗しないシステム導入は、現場の「困った」から始める。選び方と進め方の秘訣

第5回:スモールスタートで確かな一歩を~失敗しないシステム導入のコツ~

施工管理の「今」と「未来」を考えるコラム 第五回

前回は、現場の「抵抗感」を「期待感」に変えるには、システム導入が現場にもたらす具体的なメリットを伝えることが重要だとお話ししました。しかし、いくらメリットを伝えても、いざ導入となると「使いこなせるか不安」「複雑そう」といった声が出てくるのも事実です。

そこで今回は、失敗しないシステム導入のコツとして、「スモールスタート」「現場目線での選び方」に焦点を当ててみたいと思います。

「いきなり全ての業務をデジタル化する」と考えると、どうしてもハードルが高く感じられます。そこで提案したいのが、「まずは、現場が一番困っていること」を解決できる機能から導入してみるというスモールスタートです。

例えば、

写真管理のデジタル化: 日々の工事写真の撮影・整理は、多くの現場監督にとって大きな負担です。スマホで撮影し、そのままクラウドにアップロードして整理できるシステムなら、事務所に戻ってからの作業が劇的に減らせます。写真にコメントを付けたり、分類したりする機能だけでも、現場の「楽になった!」という実感に繋がるでしょう。

日報・報告書のペーパーレス化: 手書きの日報を毎日作成し、事務所に提出している現場も少なくありません。スマホやタブレットから簡単に日報を入力・送信できるシステムであれば、移動中や現場の空き時間でも作業ができ、時間短縮に貢献します。

最初は小さな一歩でも、その成功体験が積み重なることで、現場のシステムに対する抵抗感は徐々に薄れ、「もっと便利にしたい」「次はあの作業もシステムで」という前向きな意識へと変化していきます。

システムを選ぶ際にも、「現場の使いやすさ」を最優先に考えましょう。

シンプルな操作性: 直感的に使える、複雑な操作を必要としないシステムを選ぶことが重要です。デジタルに不慣れな方でも抵抗なく使えるデザインか、実際に現場のメンバーに触ってもらい、意見を聞くのが一番です。

既存の業務フローへの適合性: 現在の業務フローを大きく変えることなく、スムーズに導入できるかどうかも重要なポイントです。まずは、現状のやり方にシステムを「フィット」させることを意識し、慣れてきたら徐々に業務フローを改善していく、という考え方も有効です。

サポート体制の充実: 導入後のトラブルや疑問に対して、迅速かつ丁寧なサポートを受けられるかどうかも確認しておきましょう。これは、現場が安心してシステムを使い続ける上で不可欠な要素です。

完璧を目指すのではなく、まずは「できるところから、無理なく」始める。この視点が、現場に寄り添ったシステム導入を成功させるための重要なカギとなるでしょう。

次回はいよいよ最終回。DX化の先に広がる、建築現場の明るい未来について考えていきます。

 

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