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第3回:システム導入、阻む壁の正体

2025年08月06日

「使えない」じゃなく「使ってくれない」高齢化人手不足がシステム導入を阻む。現場のリアルな課題に迫る。

第3回:システム導入、阻む壁の正体~「使えない」じゃなくて「使ってくれない」?~

施工管理の「今」と「未来」を考えるコラム 第三回

第2回で明らかになった『見えないコスト』を削減し、現場の負担を軽減するための有効なヒントとして、今、多くの企業がITシステムやデジタルツールの導入を検討しています。しかし、実際に導入を進めようとすると、思いがけない壁に直面することが少なくありません。

「システムは入れたいんだけど、現場がねぇ…」

「業者さんにも使ってもらいたいけど、なかなか難しいんだよ…」

DX化を進めたい本部の統括管理部門や、本社の施工管理部門の方々からは、こんな悩みがよく聞かれます。せっかく良いシステムを見つけても、いざ現場に導入しようとすると、思いがけない壁にぶつかってしまう。その壁の正体とは一体何でしょうか?

最もよく耳にするのが、「高齢化でシステムを使わせるのが難しい」という声です。長年、現場で培ってきた経験と勘で仕事を進めてきたベテランの職人さんたちにとって、スマホやタブレットの操作は未知の世界と感じられるかもしれません。

また、協力業者の理解と協力も不可欠です。元請けがどんなに素晴らしいシステムを導入しても、下請けの職人さんや協力業者が使ってくれなければ、情報の連携は途絶えてしまいます。彼らにもまた、高齢化や人手不足といった課題があり、新しいツールの使い方を覚える時間的・精神的な余裕がないのが現実です。

「システムが難しい」「使い方を覚えるのが面倒」「今までのやり方で十分」…こうした現場の声の背景には、単なるITリテラシーの不足だけでなく、「変化への抵抗」が隠れていることも少なくありません。新しいことを始める際の心理的なハードルは、想像以上に高いものです。

そして、もう一つ深刻なのが「人手不足」「若手の定着率の低さ」です。慢性的な人手不足の中では、新しいシステムの使い方を丁寧に教える時間も、それを担う人材も不足しがちです。せっかく導入しても、使い方をマスターする前に若手が辞めてしまえば、投資が無駄になってしまうという悪循環に陥ります。

システム導入を阻む壁は、技術的な問題だけではありません。そこには、現場が抱える複合的な人手不足の課題、そして何よりも「人」に関する問題が横たわっています。

次回は、これらの壁をどう乗り越え、現場の協力を得るための具体的なアプローチについて考えていきます。

 

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