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第2回:アナログ作業の見えないコスト

2025年07月16日

探し物、伝達ミス、そして見えない残業代。紙作業が現場にもたらす「隠れたコスト」を具体的に解説。気づかない損失とは?

第2回:アナログ作業が現場にもたらす「見えないコスト」とは?

施工管理の「今」と「未来」を考えるコラム 第二回

前回は、「紙とペンが最速」というベテラン監督の言葉の裏に潜む、見えない手間について触れました。今回は、その「見えない手間」が、実は現場全体にどのような「コスト」をもたらしているのか、具体的に掘り下げてみましょう。

Excelでの写真台帳作成や、日々膨大な写真を整理する作業。これらの『半デジタル・半アナログ』な作業は、一見すると「手間がかかるけれど、仕方ない」と割り切られがちです。しかし、そこには目には見えない、様々な「コスト」が発生しています。

「探す時間」というコスト: 「あの時のあの写真、どこにいったっけ?」「先週の打ち合わせの記録、どのファイルだったかな?」 経験のある方なら誰もが一度は経験する、書類やデータの「探し物」の時間。これが積もり積もると、驚くほどの時間を浪費しています。必要な情報がすぐに手に入らないことで、作業が中断したり、判断が遅れたりするリスクも生まれます。

「伝達ミス」というコスト: 手書きのメモや口頭での指示は、どうしても情報伝達の精度が落ちがちです。読み間違い、聞き間違い、伝え忘れ…。ほんの些細な伝達ミスが、手戻り工事や、時には重大な事故に繋がりかねません。情報の属人化も問題で、担当者がいなければ誰も状況が分からない、という事態も発生します。

「残業代」というコスト: 日中の現場作業を終え、事務所に戻ってから黙々と資料作成や情報整理を行う。これらは多くの施工管理担当者が抱える「サービス残業」や「長時間労働」の原因の一つです。アナログ作業による非効率が、結果として人件費という形で会社に負担をかけていることも忘れてはいけません。

「機会損失」というコスト: 本来、より生産的な作業や、新たな技術の習得、職人さんとの密なコミュニケーションに費やすべき時間が、アナログな事務作業に奪われているとしたらどうでしょうか。これは、企業の成長や、現場全体の品質向上を阻む「機会損失」と言えるでしょう。

これらの「見えないコスト」は、日々の業務に溶け込んでいるため、なかなか意識されにくいものです。しかし、積もり積もれば、会社の利益を圧迫し、従業員の疲弊を招く大きな要因となります。

次回は、こうしたコストを削減し、現場の負担を軽減するためのヒントについて考えていきます。

 

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